【ユニーク社会実験】もしも街の広場へ設置された激安Tシャツ(2ユーロ)の自販機の画面に悲痛な生産現場の様子が映し出されても、あなたは買いますか?(動画)

H&MやZARAを始めとして低価格・安価で流行服を提供するファストファッションは、世界中で相変わらずの大人気です。そして、それらで販売されている商品は生産コストが低い新興国や発展途上国の工場を通して生産が行われるわけですが、しかし実際、お金を出して買う多くの人がいる裏側で安い賃金で長時間の過酷な労働を強いられている労働者たちのことを頭に浮かべながら買う人なんているのでしょうか?おそらくほとんど居ないでしょう。
あのダッカ近郊ビル崩落事故から1年を機に、ベルリン(ドイツ)のアレクサンダー広場で、2ユーロ(約)の激安Tシャツを提供する自動販売機を設置し、買おうと自販機の前に人が立つと画面には、時給13セント(約16円)&1日16時間で働くバングラデッシュの女性作業員たちの労働風景が映し出されます。が、それでもなおTシャツを買う人がいるのかを検証する社会実験を実施した映像です。
2013年4月24日、バングラデシュのラナ・プラザ縫製工場が崩壊する大惨事が発生。1,133人もの労働者の尊い命を亡くしました。こんな悲惨な事故が起こったことを風化させないためにも、4月24日をファッション革命の日として、アパレル企業側に対して透明性や労働環境の改善ばかりに責任を求めるだけでなく、ファストファションに依存する人々や地域社会のあり方にも責任があることを、われわれ自身も強く認識しなくてはいけません。ほんと、自分だけが安く買えれば良いんだからなんて考えは愚の骨頂ですね。
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